中東情勢の緊張が高まるなか、レバノンを拠点とするヒズボラが最高幹部が殺害された報復としてイスラエルへの報復攻撃を開始しました。

 ヒズボラは25日、ベイルートで最高幹部が殺害された報復として、イスラエルの北部に大量のドローンや320発以上のロケット弾で攻撃をしたと発表しました。

 11カ所の軍事施設や防空システムアイアンドームの基盤を標的にしたとしていて、「第1段階は成功に終わった」と主張しています。

 これまでのところ、被害の状況は明らかになっていません。

 イスラエルは非常事態を宣言していて、テルアビブにある国際空港では航空機の飛行が制限されました。

 この報復攻撃の直前には、「ロケット弾などを準備している」として兆候をつかんだイスラエル軍がヒズボラの拠点を攻撃したと発表していました。

 中東情勢を巡っては、ガザ地区で戦闘を続けるハマスの前最高指導者ハニヤ氏の殺害を受けてハマスやヒズボラの後ろ盾となっているイランもイスラエルへの報復を宣言するなど緊張が高まっています。