夏の風物詩、花火大会が価格高騰の影響を受けています。

 24日に開催される仙台市泉区の区民ふるさとまつりは、前年に約16万人が訪れた地域に愛される花火大会です。

 泉区民ふるさとまつり実行委員会大久保博信委員長「コロナ禍前とコロナ禍過ぎてからの状態とが大きく様変わりしていた」

 ここ数年で警備にかかる人件費や原料の多くを輸入に頼る打ち上げ花火の価格が高騰し、前年は花火の数を例年の3分の1に減らしどうにか実施しましたが、来場者からは不満の声が上がってしまいました。

 運営費は募金と協賛金で成り立っていましたが、花火の単価はコロナ前の2019年に比べて1.6倍になるなど協賛金だけでは賄えなくなっています。

 このため、実行委員会は有料観覧席を設置することにしました。

 泉区民ふるさとまつり協賛会高橋大地副会長「持続可能な花火大会を模索しながら、新しい収益源を確保しようということで有料観覧席を試みた」

 有料観覧席は、イベント会場に隣接するユアテックスタジアム仙台に設けられます。

 主催者側は運営費が賄え、来場者は混雑を避けてスタジアムでゆっくり花火を見ることができるとあり、双方にメリットがあります。

 有料観覧席は21日時点で、7割が埋まっているということです。

 泉区民ふるさとまつり協賛会高橋大地副会長「新たな試みの有料観覧席は、ご家族の皆様でゆっくり見てくつろいでいただけるような場所。是非楽しんでいただければ」

 泉区民ふるさとまつりは、22日七北田公園を会場に行われます。有料観覧席は、23日までウェブサイトで販売しているということです。