台風10号の最新の予報について気象予報士の森口さんです。

 (森口哲夫気象予報士報告)  台風10号は、西寄りのコースに変わってきました。この結果、一段と危険な台風になったと言えます。

 台風10号は、27日、奄美付近で向きを北に変えて28日から29日には九州に上陸する可能性があります。

 危険な状況、その1は発達具合です。西コースを通ることで、台風が発達しやすい海水温30℃以上の海域を長時間、通過します。

 28日には「非常に強い」勢力に発達する見込みです。

 そして、危険な状況、その2は遅い速度です。大回りとなったことで上空の偏西風に乗れず、31日まで2日から3日もかけて列島を通過していきます。

 29日前後は西日本で暴風が吹き荒れ、週の後半には東海や関東でも荒れた天気になる見込みです。

 そしてこの台風、接近前から26日未明の栃木県のような大雨をもたらします。

 26日の発雷確率を見ると、九州から東北まで広い範囲でゲリラ雷雨の可能性があります。

 突然の激しい雨で道路の冠水などに注意が必要です。