史上最強クラスで接近した台風10号は各地で記録的な大雨を降らせています。線状降水帯も続々と発生しています。

 29日午前8時ごろ、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した台風10号は動きが非常に遅いため、大雨が長く続いています。

 27日の降り出しから29日午後9時までの総雨量は九州の多くの地点で500ミリを超えていて、宮崎県では800ミリを超えています。

 平年8月の一カ月分を上回る雨が数日で降ったことになります。

 危険度が急激に高まる非常に発達した雨雲も続々発生していて、28日から29日午後9時までに線状降水帯の発生情報が6回、記録的短時間大雨情報が9回発表されています。

 風も強まっていて、鹿児島県枕崎市では瞬間的に50メートルを超える暴風を観測しました。

 台風は次第に弱まって来ていますが、この後も動きが非常に遅いため、大雨がさらに数日間続く恐れがあり警戒が必要です。