アメリカのサリバン大統領補佐官と北京で会談した中国の習近平国家主席は、米中関係の安定した発展を目指しつつ、「主権や安全は断固として守る」と強調しました。

 中国外務省によりますと、習主席は米中関係について「安定的、健康的、持続的に発展させる目標は変わらない」としながらも「自らの主権や安全、発展の利益を断固として守る」と主張したということです。

 そのうえで、「中国の発展を挑戦ではなくチャンスと捉えてほしい」と呼び掛けました。

 一方、サリバン氏は会談後の記者会見で、台湾海峡や南シナ海での懸念を伝えたと強調しました。

 また、数週間以内の米中首脳の電話会談に向け準備を始めたと明かしています。