台湾政界の「第3勢力」民衆党の柯文哲党主席が汚職の疑いで検察当局から家宅捜索を受けたうえ、取り調べを受けています。柯氏は今年1月の総統選挙に立候補して注目されていました。

 地元メディアによりますと、柯氏は台北市長を務めていた2020年、開発中の商業ビルの容積率を大幅に引き上げる不正に関わった疑いが持たれています。

 30日昼、検事に連れられて自宅から姿を現した柯氏は、待ち受けた報道陣を前に自宅や党本部などが捜索を受けたと説明しました。

 「私は潔白であり、何も問題はない。当局がこうした行動を取る根拠を明確に説明することを望む」と述べました。

 柯氏は他にも政治献金を巡る不適切な会計処理などの疑惑が持たれていて、29日の会見で今後3カ月間は党の職務をせず、党の調査結果を待つと表明したばかりでした。

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