7月の東京都知事選挙で使われた選挙ポスター掲示板を再利用する取り組みが、高校生の発案で進んでいます。

 選挙ポスターの掲示板を加工するのは、東京・大田区にある都立田園調布高校の生徒です。

 文化祭で使う木材の高騰を受け、3年の吉川智也さんが選挙ポスター掲示板の再利用を発案しました。

 その後、高校が区の選挙管理委員会と協議し、216枚もの掲示板が無償提供されました。

都立田園調布高校3年 吉川智也さん 「自分が想像していた以上の量をいただくことができて、これで資材は困らないと思いましたし、表現できる幅が圧倒的に広がったと思う」

 来月13日から始まる文化祭では、選挙で使った掲示板が看板や出し物などに使用されるうえ、高校はこの掲示板の木材を来年も再利用する方針です。

 7月の東京都知事選挙では、23区のうち10区で掲示板の木材を無償提供した事例がありますが、1万4230カ所の選挙ポスター掲示板の多くはリサイクルを前提に処分されています。