イランがウクライナ侵攻を続けるロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとして、欧米の複数の国が制裁を発表したことを受け、イランはこれを非難しました。

 イラン外務省のナセル・カナニ報道官は10日に声明を出し、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスの4カ国が航空便の運航への制裁や、ロシアへの軍事支援に関わったとされるイランの個人や企業への経済制裁を発表したことに関して「相応の措置をとる」と明らかにしました。

 また、ロシアに対し短距離弾道ミサイルを供与したとの報道を否定したうえで、「アメリカとヨーロッパの一部は、ガザ地区でイスラエル軍にとっての武器の供給源だ」と強調しました。

 これに先立ち、アメリカのブリンケン国務長官は訪問先のロンドンで会見を開き、ロシアがイランから受け取った弾道ミサイルを数週間以内にウクライナで使用する可能性が高いと指摘しています。