三陸常磐の水産加工品をPRする展示会が開催され、環境に配慮したSDGsな新商品などが紹介されました。

 東日本大震災で落ち込んだ水産加工品の売り上げの回復につなげようと毎年開催されている展示会には、宮城県、岩手県、福島県などの加工業者129社が出店しました。

 SDGsなかにグラタンは、カニの甲羅やプラスチックの器ではなく捨てられてしまうエビの殻などをすり潰して焼き上げて作った食べられる器を使うことで、廃棄物を削減しています。

 鈴木奏斗アナウンサー「器の部分に魚介の風味がしっかりついているので、カニグラタンの本来の甘さを引き立てています」

 廃棄されてしまう海藻を使ったチップスは、養殖の過程で間引きされるワカメや硬くて食用に向かない茎の部分をペースト状にして米粉と混ぜて焼き上げました。

 全国水産加工業協同組合連合会竹葉有記代表「魚も原料不足になっているので、取れる資源をしっかり活用していこう、また、廃棄が少なくなるように色々な物を利用していこうということでやっています。作った物をバイヤ―に評価していただいて是非、消費者の皆さんに届けていただけたらと思っております」

 水産庁によりますと、宮城県や福島県などの三陸常磐の水産加工業者179社のうち、東日本大震災前と比べて売り上げが8割未満にとどまっている企業は半数に上るということです。