米不足の影響が拡大。パン屋さんからも不安の声が。

■コメ不足“影響拡大”パン屋も困惑

 非現実的な山盛りのどんぶり飯のフォルム。時代に逆行しているとも言えそうな米の量が自慢です。

利用客 「普通です。普通盛り」

 しかし店側は、やはり困っていました。

健ちゃん食堂 大石健一さん 「やばいっすね。本当に」

 先日、米を仕入れている業者から値上げの通告があったばかり。

健ちゃん食堂 大石健一さん 「いよいよ来たなと…1万円から1万2000円」

 この1年で4回目の値上げだそうです。それでも健ちゃん食堂はこの山盛りを変えず、料金も変えずに踏みとどまっています。

 高松市にある「キッチンベースLei」。カレーライスというぐらいなので、ライスは必須です。しかも、この店は1200円で1回に限り、自分で好きなだけ盛ることができるシステム。

 やはり米不足が響いています。

 これまで使っていた品種の確保が難しく、1キロあたり300円高い米に変更せざるを得ませんでした。

キッチンベースLei 岩見孝一店主 「他の仕入れも上がっているので、これ以上(米が)上がるとしんどい」

 米不足の動向を気にしているのは岡山市内のパン屋さん。パン屋さんといっても使っている材料は米粉。そう、米粉パンの店です。

 基本的に古米を使うので今のところ大きな影響は出ていないそうですが、今後、米相場が乱高下するのではないか、それが心配だといいます。

シーワン米粉事業部 田中満部長 「我々、米粉を扱っている業種もなかったりあったりだと困る。その辺の安定を頑張ってほしい」

 大分市にある寄付された食材を保管しているフードバンク。2年前の映像では米袋が棚からあふれていました。ところが、あふれていた米袋は消ええ棚はスカスカです。

フードバンクおおいた 中野翔太さん 「在庫は30キロ米だと…7個で終わりですね」

 あおりを受けるのは、こうした福祉団体から米の提供を受けている生活困窮家庭や子ども食堂です。

フードバンクおおいた 中野翔太さん 「出せる量がないと断りの電話をすることが多く、希望の量を出せていることはほぼない」