中国・人民解放軍のシンクタンクが主催する安全保障フォーラムが北京で始まりました。中国軍幹部はアメリカ国防総省の代表の参加について「国防長官を送るべきだ」と注文をつけました。

 中国国防省によりますと、11回目のフォーラムには90以上の国や機関から代表が参加しています。

 南シナ海や台湾問題などが緊張感を増すなか、アメリカ国防総省は中国担当のマイケル・チェイス副次官補を派遣しています。

人民解放軍軍事科学院 何雷中将 「客人は歓迎する。ただ、アメリカは国防長官を送るべきだ」

復旦大学国際問題研究院 呉心伯院長 「民主党政府であれ共和党政府であれ、世界戦略の重点をアジア太平洋に置き、中国をライバルとみなしている」

 参加者からは「アメリカ大統領選の結果がどうであれ、米中の緊張は続く」という声も聞かれました。