仙台市の住宅で女性が刺され、犯人は今も逃走中です。近くには小学校もあり、保護者らに不安が広がっています。

■割れた“ドアのガラス”室内で何が?

110番通報 「事件です。刺された」

 110番通報に駆け付けた警察官が見たものは、腹から血を流した女性でした。

 17日午前8時半ごろ、仙台市青葉区の住宅街のアパートの一室で住人とみられる40代の女性が腹部を刃物で刺されて出血し、倒れているのが見つかりました。

 仙台市内の病院に搬送された女性。意識はありますが、会話はできない状態だといいます。

 凶器なのでしょうか、現場の室内からは血の付いた刃物が見つかったといいます。

 警察によりますと、女性は現場のアパートに家族と同居していますが、事件当時は1人で部屋にいたということです。

 映像からはドアのガラスが割られているようにも見えます。事件に関係しているのでしょうか。

 警察は室内に荒らされた跡があったかや、女性がトラブルを抱えていたかなどは確認中としています。

近所の人 「朝、騒がしいなと思って。(普段)救急車の音が聞こえてもここを通ることはないが、救急車とパトカーが通って何があったのかなと思っていたら警察も来て。こっちが巻き込まれるようなことだと怖いなと思う」 「(Q.大きい物音とか叫び声を聞いた?)ないです」 「(Q.普段通り?)そうですね。ずっと静まっていた。まだ危ないと思うので色々と」

 近所の人を不安にさせるのが犯人が逃走中だということです。

近所の人 「小学生とか近くに学校もあるので、子どもがいる親としてはすごく不安。早く捕まってほしい」

 現場はJR仙台駅から直線でおよそ10キロで、周囲には山の木々など緑も多く残された住宅街です。近くには小学校や中学校のほか、病院もあります。

 事件を受け、近くの小学校では児童を保護者に引き渡したほか、中学校では集団下校の対応が取られました。

小学生の保護者 「仕事とか言っている場合ではなくて、まず子どもを優先して引き渡しに来た」

 建物の裏側にまわる捜査員。犯人が建物の裏側から侵入、もしくは逃走した形跡などがないか調べているとみられます。

 警察によりますと、事件の後、10代の息子と連絡が取れていないとして、警察は息子が何らかの事情を知っているとみて行方を追っています。