宮城県の王城寺原演習場で行われている陸上自衛隊とフランス陸軍の国内初の共同訓練が、17日に公開されました。

 日本の初代陸軍大将、西郷隆盛にちなみブリュネ・タカモリ24と名付けられた実動訓練は日本の陸上自衛隊から100人、フランス陸軍から50人が参加し8日から始まりました。

 17日は王城寺原演習場の中にある市街地の銀行やホテルなどを想定したビルを使って、敵ゲリラ部隊の掃討訓練が展開されました。

 ビルの中から人質を救出するためドローンによる偵察の後、フランス陸軍が先導部隊として建物に突入し空砲音が鳴り響く中で自衛隊が援護する形で救出するまでの緊迫の20分間が報道公開されました。

 陸上自衛隊第9師団藤岡史生陸将「訓練の実施が両国の信頼関係の強化、及び自由で開かれたインド太平洋地域の平和と安定に寄与できるものと確信しています」

 共同訓練は18日から岩手県の岩手山演習場に場所を変えて、実弾を使用した総合戦闘射撃を行い20日まで続けられる予定です。