記録的な残暑の影響で、トマトや大根が値上がりしています。こうしたなか、今、お買い得な秋野菜を聞いてきました。

■台風14号 あす沖縄へ最接近

 横殴りの雨が吹き付けるのは南国・グアム。

 沖縄も徐々に海が荒れ始めてきました。

 18日、沖縄に最接近する見通しの台風14号。日本の南を北西に進んでいます。さらに18日までに台風15号が発生する見込みですが、日本列島に大きな影響はありません。

 フィリピンでは、すでに警戒が高まっています。

フィリピン気象庁 「まだ速度は遅いですが、最終的にフィリピン付近に来ると速度も上がりそうです」

 台風由来の暖気が流れ込み、列島の記録的残暑は続きます。

大阪府民 「あり得ない、暑い」

 京都は1880年の観測開始以来、最も遅い猛暑日に。小型ファンが手放せません。

滋賀県民 「暑いとしか感じていない。ちょっと暑すぎる」

地元の人 「(年々)右肩上がり。夜は虫も鳴き始めている。昼はセミも鳴いていた。虫も混乱しているのでは」

■残暑で野菜高騰 狙い目は?

 秋の味覚は旬を迎えています。東京・新橋にある食堂。今年はサンマが豊漁で、お腹が割れるほど脂ものっています。

根室食堂 新橋店 平山徳治店長 「海水温が高いと、身に脂がのりやすい」

 ただ問題は、サンマに添えるダイコンにありました。

平山徳治店長 「2倍以上、値上がりしているのでは。(ダイコン1本)以前130円ほど、きょう350円。(ダイコンが)肉より高い」

■お買い得 秋野菜は?

 都内のスーパー。記録的残暑の影響は、食卓に出始めていました。

 トマトも例年より3割ほど値上がりし580円に。ダイコンは例年の3割ほど値段が上がっていました。

 1本198円でも、利益はほとんどないそうです。

アキダイ 秋葉弘道社長 「利益を取っていない。利益を取ろうとすると(ダイコン1本)298円。良い物を安く販売したい。こういう気候のなかで生産者は試行錯誤して必死」

 ダイコンの産地である北海道帯広市。出荷量に異変が起きていました。

オオネ道下農業 道下隆宏社長 「通常10アールあたり6000本から8000本の出荷量が見込まれるが、今年は4000本いくかいかないかという状態。出荷量は著しく落ち込んでいる」

 種まきから収穫まで70日ほどかかるダイコン。お盆過ぎから例年の6割から7割ほどの収穫量となっています。

 それもそのはず、帯広の9月上旬の最高気温の平均は28℃。これは平年より4℃ほど高い数字です。

道下隆宏社長 「気温が高い状態が続いていて、ダイコンは元々、秋冬の野菜なので夏の暑さに非常に弱い。虫食いも多くなる」

 ただ、ようやく気温も一段落し、明るい兆しも見えてきました。

道下隆宏社長 「作りやすい時期に入ってきて涼しくなって、夜も寝やすくなればダイコンの生育も順調になる。もう少しすればおでんの時期、たくさん食べてもらえれば」

 安くなっているものもあります。

秋葉弘道社長 「キャベツ値上がりする前に買っといて。比較的安定してますから、どうぞ。ナスお買い得、いっぱい入ってる、1キロ入ってる。一番暑さに強いんで、比較的ナスは安定して安い。果物、ナシとかブドウ。今年もやはり、暑い気候で全般的に糖度高い」

 産地である嬬恋村に豊富な雨が降り、キャベツはひと玉138円。また、暑さに強い秋ナスも1キロ198円です。