宮城県石巻市の小学校で震災の伝承団体による特別授業が行われ、児童らが段ボールベッド作りに挑戦しました。
石巻市の大谷地小学校で行われた特別授業は、防災学習支援などを行う石巻震災伝承の会が避難所での環境改善や工夫の大切さを学んでもらおうと実施しました。
授業には6年生12人が参加し、防災士の資格を持つ伝承の会の山縣嘉恵さんが震災当時の避難生活の苦労などを話しました。
その後、児童らは段ボールを使ったベッドづくりに挑戦し寝心地などを確かめていました。段ボールベッドを使うことで、床からの寒さや地面の埃を吸い込むことなどを防ぎ、災害関連死のリスクを減らせるということです。
児童「体重を全部かけても全然壊れなかったので、耐久性はまあまあありました。こういうことをすることで、災害から命を守っていけるんだなと思いました」
石巻震災伝承の会山縣嘉恵さん「小学生の体験っていうのは結構心に残ることだと思うので、思い出してもらって役に立ててもらえたらなと思います」
伝承の会では、要望があれば他の小学校でもこうした授業を実施したいとしています。