東北電力は29日夜、東日本大震災以来約13年半ぶりに女川原発2号機を稼働させ、2号機は30日未明に臨界に達しました。
東北電力は29日午後7時、運転員が原子炉を起動するスイッチを切り替え、2号機を再稼働させました。
その後、原子炉に入れた核燃料の核分裂反応を抑える制御棒を順番に引き抜いていき、30日午前0時12分には核分裂が安定的に続く臨界に達しました。
11月7日にも発電を再開し、12月ごろに営業運転を始める予定です。
震災で事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型原子炉の再稼働は初めてで、被災した原発としても初めてのことです。
再稼働から一夜空け、村井宮城県知事は報道陣の取材に応じ、重大事故を発生させないことなどを東北電力に求めました。
村井知事「これで大丈夫だ、安全だ、間違いないといったことにはならないと思っている。何が起こるか分からないので、いかなる問題にも対応できるように、しっかりと気を引き締めて対応していただきたい」
東北電力によりますと、再稼働後これまでにトラブルは発生していないということです。