中東のシリアで反体制派の攻勢によりアサド政権が崩壊したことについて、林官房長官は「人道状況の改善につながる可能性がある」と期待を示しました。

林官房長官 「今回の動きは状況の改善につながる可能性があるものとして期待している。我が国はすべての当事者に対し暴力の即時停止、中東地域における緊張緩和に向けた必要な措置を取ることを強く求める」

 林長官は、シリア情勢について「重大な関心を持って注視している」と述べたうえで「一刻も早い暴力の停止を強く望む」と強調しました。

 また、邦人の安全確保については、2011年からシリア全土に退避勧告を出していると指摘したうえで、現時点で「被害は確認されてない」と説明しました。

 内戦が続いてきたシリアでは8日、反政府勢力の攻勢によって政権が崩壊し、アサド大統領は事実上ロシアに亡命しました。