石破総理大臣は持論である「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」の構想について「最初から駄目と決め付けるのは思考停止だ」と述べ、検討を進める考えを示しました。

石破総理大臣 「仮にウクライナがNATOに入っていたとしたら、ロシアはウクライナを侵略しただろうか。じゃあこの地域において我々はどうなの。国ではないが、台湾はどうなのって。話はそれは考えておかないと無責任なんだろうと。最初から駄目とかそういうことに決めつけるのは、思考停止というのだと私は思っています」

 衆議院予算委員会で石破総理は「バランスオブパワーで力が均衡している時は戦争は起こりにくい」と述べ、東アジアでアメリカの力が相対的に低下するなか、どこがどう補って均衡を維持するのか考えるのは当然だと強調しました。

 そのうえで、憲法解釈や自衛隊の能力を考慮しながら自民党で議論を進めているとしました。

 ただ、石破総理は答弁のなかでアジア版NATOという言葉は使いませんでした。