楽天イーグルスを退団した田中将大投手について、巨人が獲得に乗り出していることが分かりました。宮城県のファンからも驚きの声が上がっています。
2024年シーズンはわずか1試合の登板にとどまり大幅な減俸を示された田中投手は11月24日、自身のユーチューブチャンネルで楽天と来シーズンの契約を結ばないことを表明した後取材に応じ「居場所がなく期待されていないと受け取った」と退団の理由を説明していました。
保留選手名簿から外れ12月から自由契約となっていた田中投手ですが、関係者によりますと巨人が田中投手の獲得に乗り出し調査を進めていることが分かりました。
田中投手はプロ18年で日米通算197勝を挙げ、200勝まであと3勝に迫っています。
田中投手の巨人への移籍の可能性に宮城県のファンは驚きを隠しきれない一方、新天地での活躍に期待を寄せています。
仙台市民「すごくびっくりしましたね」「楽天を去るのは悲しいですけど、巨人でも頑張ってほしいなって思います」「個人的には巨人が好きなので、うれしい気持ちはありました。いつまでも皆さんの目標であり続けてほしい」
新天地での活躍を期待する声は、被災地からも寄せられました。
宮城県南三陸町で調剤薬局を営む小坂克己さんは、南三陸町の楽天イーグルス応援協議会長を務めています。
南三陸町では、2013年に楽天が初のリーグ優勝を果たした特にパブリックビューイングを行うなど、田中投手の活躍は被災者を勇気づけてきました。
楽天イーグルス南三陸町応援協議会小坂克己会長「我々にとって巨人は2013年の日本シリーズを戦った相手でもあるので、宮城県で育ったマー君が東京で祝ってもらえる姿も見たいなと思います」
楽天イーグルスの本拠地、楽天モバイルパーク宮城の近くにある桃山食堂です。創業70年以上の老舗で、店の壁には選手のサインや写真が並びます。
女将の後藤輝枝さんは、田中投手の活躍で日本一に輝いた2013年をつい最近のように感じています。
桃山食堂後藤輝枝さん「田中投手はムードメーカーだった。盛り上げるのにマー君がいたので良かった、その時はね」
田中投手がチームを去ることに寂しさを感じながらも、今後の活躍を願っています。
桃山食堂後藤輝枝さん「残りの選手生命は短いとは思うんですけど、もっと頑張って長く野球を続けてほしい」