セブン&アイ・ホールディングスの去年3月から11月までの決算は、最終的な利益が前の年から6割余り減少する厳しい結果となりました。

 セブン&アイが発表した第3四半期の決算はインフレなどで消費が低迷した影響から、主力の北米コンビニ事業が苦戦しました。

 最終利益は636億3000万円と、前の年の同じ時期から65.1%の大幅な減少でした。

 特別損失として、北米での400店舗以上の閉店やイトーヨーカ堂のネットスーパー事業からの撤退などで1789億円を計上しています。

 セブン&アイを巡っては、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」と創業家側がそれぞれ買収を提案し、独立社外取締役で作る特別委員会が検討しています。

 今月9日の決算説明会で、丸山好道CFO(最高財務責任者)は2つの提案について「今の段階では、まだ評価する材料が出そろっていない状況」と述べました。

 そのうえで「一つの目安」として今年5月の株主総会を挙げ、それまでに一定の判断をしたいという認識を示しました。