東京都は、無痛分娩(ぶんべん)にかかる費用について、最大で10万円を助成する制度を10月に開始し、その費用として11億円を来年度予算に盛り込む方針を明らかにしました。

 東京都は、無痛分娩を希望する妊婦に最大10万円を助成する制度を10月に開始すると明らかにしました。

 対象になるのは都内在住の妊婦が都内の対象医療機関で無痛分娩を利用する場合で、来年度の利用者を9500人と見込んでいます。

 この費用として、都は来年度の予算案に11億円を計上する方針です。

 無痛分娩は、一般的に自然分娩と比べて10万円から20万円ほど高額になりますが、都のアンケートでは希望する妊婦は6割を超えているということです。

 また、無痛分娩の際に妊婦らの状態が急変した場合の医療従事者に向けた研修の費用として、3000万円を計上する方針です。

 小池都知事は11日、記者団の取材に対して「無痛分娩を希望する女性が費用やリスクを理由に無痛分娩を断念することなく安心して出産できる環境を作りたい」と語りました。