ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア領内で捕虜にした北朝鮮兵2人が事情聴取を受ける様子の動画をSNSで公開し、捕虜を交換する用意があると述べました。
捕虜の北朝鮮兵士 「(Q.ウクライナは良いと思う?ここは良い所だよ)ここに住みたい」
動画の中で北朝鮮兵の1人は、国に帰れと言われれば戻るし、ウクライナに滞在することができるのならば残りたいと話しました。
また、ウクライナとの戦闘だとは知らず、単に実戦訓練だと言われていたと答えました。
さらに、味方の兵士が近くで死ぬのを見て、塹壕(ざんごう)に隠れていたが、1月5日に負傷したと述べました。
一方、家族がいるという、あごにけがをしたもう1人の兵士は北朝鮮への帰国を望むか、という問いに対して、首を縦に振ってうなずきました。
ゼレンスキー大統領は、さらに多くの北朝鮮兵士を捕虜にするのは「時間の問題だ」としたうえで、ロシアの捕虜になったウクライナ兵との交換ができるのであれば、北朝鮮兵を引き渡す用意があると述べました。
また、帰国を望まない北朝鮮兵士には「別の選択肢があり得る」とし、「この戦争の真実を朝鮮語で広めて、平和に近づくことを望む者にはその機会が与えられる」と述べました。