東京女子医科大学の元理事長がおよそ1億2000万円を不正に支出したとして背任の疑いで逮捕されました。

 東京女子医科大学の元理事長・岩本絹子容疑者(78)は新校舎の建設工事を巡り、およそ1億2000万円を不正に支出した疑いが持たれています。

 岩本容疑者は逮捕前、大学の同窓会組織である「至誠会」の会議で、身の潔白を主張していました。

岩本容疑者とみられる発言 「私は決して至誠会とか女子医大を裏切るようなことは一切しておりませんので、少なくとも大学と至誠会に対して何か損害を与えるとかいうことは100%あり得ません」

岩本容疑者を知る関係者 「熱しやすいというか、情報が入ると確認しないで暴走してしまう。裏を取らないまま突っ走ってしまうようなところはあります」

 捜査関係者によりますと、岩本容疑者は不正に支出した一部を私的に利用したとみられています。

 警視庁は去年3月、特別背任の疑いで大学本部や岩本容疑者の自宅などを家宅捜索していました。