警察庁は去年の特殊詐欺の被害額が過去最悪になったことなどを受け、75歳以上のATMでの一日の利用限度額を30万円に制限する方向で検討を進めていることが分かりました。

 警察庁によりますと、特殊詐欺の被害は年々、深刻になっていて、去年の認知件数は2万件を超えて被害額は約722億円に上り、最多となった2014年を大きく上回って過去最悪となっています。

 また、去年の特殊詐欺の被害者の約45%が75歳以上の高齢者でした。

 こうした状況から、警察庁は75歳以上のATMの一日あたりの利用限度額に関して引き出し・振り込みともに上限を30万円に制限する方向で検討を進めているということです。

 警察庁は引き続き関係各所との調整をしていくとしています。