4月に値上げされる食品は4000品目以上に上る見通しで、春の値上げラッシュが家計を直撃しそうです。

 帝国データバンクによりますと、4月だけで食品が4170品目値上げ予定で、1年半ぶりの値上げラッシュとなります。

 分野別では調味料が最も多く2034品目、次いで酒類・飲料が1222品目、加工食品が659品目などとなっています。

 仙台市若林区の酒店では、4月からの値上げを前に駆け込みでビールなどを買う人の姿が見られました。

 買い物客「少しでも安いうちに買っておこうと。ふだんは1ケースだけど奮発して」「大変なのだから買い置きしておこうかと」

 通常の3倍ほど在庫を抱え値上げ前の値段で販売できるよう準備し、店舗の一番目立つ場所に50アイテムを取りそろえて販売しています。

 やまや沖野店玉田槙琴副店長「3月に入ってからお客様の購入量も増え、通常の2倍から3倍購入するお客様も増えている。少しでも旧値で販売できるよう在庫量は通常以上に準備しておりますが、数に限りがございますので1日でも早く購入されることをおすすめする」

 仙台市若林区のスーパーでは、度重なる食品の値上げに不安の声が聞かれました。

 買い物客「何でもかんでも上がってますので、なるべく安いものと思いながら買い物している。買いたい物がかごに入らない感じ」「大学生で1人暮らしで計算して買わないといけない。親と相談しながら買い物している」

 4月から新聞の折り込みちらしを止め、その分の経費を消費者に還元するセールを実施する予定です。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「当たり前の物を無くして浮いた経費でお客さんに普通に安く、一番最初の商売の形に戻してなるべく安く売ることで対策するしかないのかな。どうしようもないくらい値段が上がってきている」