東北電力が女川原発の敷地内に設置を計画している使用済み核燃料の一時保管施設について、原子力規制委員会は26日、基準に適合しているとする審査結果の案を取りまとめました。これを受けて東北電力の樋口社長は会見で「1つのハードルを超えた」と話しました。

 東北電力は、女川原発2号機の使用済み核燃料プールの貯蔵量が上限に達することから、発電所の敷地内に使用済み核燃料を一時保管する乾式貯蔵施設の設置を計画しています。

 国の原子力規制委員会は、この申請について審査を行ってきましたが基準に適合しているとする審査結果の案を26日に取りまとめました。

 東北電力樋口康二郎社長「まずは1つのハードルを超えたかなと認識しております」

 東北電力の樋口康二郎は今後、宮城県や立地自治体の理解を得ながら設置を進めていく考えを示しました。

 東北電力樋口康二郎社長「引き続き最終的な許可に向けて審査の対応をしっかりと行い、地域の皆様への丁寧なご説明、理解活動にしっかりと取り組んで参りたいと」

 東北電力は乾式貯蔵施設を2棟建設する計画で、1棟目は2026年5月の着工、2028年3月の運用開始を目指します。