アメリカの政権幹部が民間の通信アプリを使って軍事作戦の情報をやり取りし、外部に漏洩(ろうえい)した問題で、アプリでのやり取りにイスラエルが提供した情報が含まれていたとアメリカメディアが報じました。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは27日、複数のアメリカ当局者の話として、通信アプリ「シグナル」でやり取りされていた情報の一部がイスラエルから提供されたものだったと伝えました。

 問題となっているのは、イエメンの武装組織「フーシ派」への軍事作戦を巡るイスラエルがイエメンの情報筋から得た機密情報だということです。

 アプリでのやり取りでは、ウォルツ大統領補佐官がフーシ派への攻撃開始直後に「標的の男が恋人の建物に入ったところで建物が崩壊したことが確認された」などと書き込んでいました。

 イスラエル政府高官はアメリカ政府関係者に対して不満を伝えたということです。

 これまでトランプ大統領をはじめ、政権側は漏洩したのは「機密情報ではない」との立場を強調しています。