フランスの裁判所は31日、極右政党「国民連合」の前の党首・ルペン氏(56)に対して公金流用の罪で有罪判決を言い渡しました。被選挙権が5年間停止され、2年後の大統領選挙に出馬できない可能性があります。

 フランスの極右政党「国民連合」の実質的トップで前の党首のマリーヌ・ルペン氏は2004年から2016年にかけて、欧州議会の公設秘書の給与を党の活動資金に流用した罪に問われていました。

 パリの裁判所は今月31日、ルペン氏を含む国民連合の議員や党職員ら24人に対して有罪判決を言い渡しました。

 ルペン氏に対する判決は「禁錮4年」で、うち2年は刑務所に服役する代わりに自宅で電子ブレスレットを装着して監視されます。

 また、5年間の被選挙権停止が即時に仮執行されました。

 ルペン氏は2年後に予定されている大統領選挙の有力候補の1人ですが、今後の公判の行方によっては出馬できない可能性があります。