春の全国交通安全運動に合わせ、宮城県女川町で7日、町や警察などによる出動式が行われました。

 JR女川駅前で行われた出動式には、町や警察などの関係者約80人が参加しました。

 式では、須田善明女川町長が「女川町で死亡事故はしばらく起きていないが、1人1人の意識が大事でそのきっかけにして欲しい」と呼び掛けました。

 警察によると宮城県では6日までに、交通事故で10人が死亡していて2024年の同じ時期と比べ3人少なくなっています。しかし、人身事故は2024年より多い977件発生しているということです。

 石巻警察署佐藤康治交通課長「車を運転する際は、思いやりとゆとりを持って安全運転に努めていただきたいと思います」

 春の交通安全運動は、4月15日までです。

 6日から春の全国交通安全運動が始まりました。なぜこの時期に行われるのでしょうか。

 宮城県警交通企画課沖興一課長補佐「全国交通安全運動は春と秋に実施されています。

全国的に新入学児童が通学や下校の際に、飛び出しなどの交通事故に遭うことが懸念されることから春は実施しております」

 春に交通安全運動が行われる理由は様々ありますが、初めて通学する子どもが増えることから交通ルールを学んでもらい、事故が発生しないように保護することなどを目的としている、ということです。

 宮城県の小学校では8日以降入学式が行われ授業が始まりますが、4月から小学生の事故が多くなるというデータがあります。

 2004年までの5年間、歩行中の交通事故で死亡したり重傷を負ったりした小学生の数は、1月から3月と比べ4月から6月にかけて増加傾向にあります。

 事故の原因は様々ですがドライバーが知っておくべき子どもの特徴は、視野の狭さです。

 JAFが公開している映像では、車を運転していると突然子どもが飛び出してきました。横断歩道を渡ろうとしている子どもの目線では、来る車は視界に入っていません。

 大人の視野が左右150度、上下120度あるのに対して、子どもの視野は左右90度、上下70度ほどで大人よりも見える範囲が狭くなっています。

 ハンドルを握る時は、運転している車が子どもには見えていないという意識を持つことが事故を防止するために大切です。安全運転を心掛けてください。