日経平均株価は8日は一転して値上がりし、3万3000円台を回復しています。

 (経済部・島田龍二記者報告)  市場関係者は「ここ数日の“パニック売り”はひとまず落ち着いた」と話しています。

 日経平均株価は、7日までの3営業日で4500円余り下落しました。

 しかし、8日はこれまで下げた分を買い戻す動きが強く、午前の終値は7日より1894円高い3万3030円でした。

 市場関係者は今後について、9日に国別の相互関税が発動されるとみられることに加え、トランプ大統領の発言に左右される不透明な状態は変わらないとみています。

 そのため、関税の影響で業績が悪化する企業や、賃上げの機運に水が差される可能性も懸念されるなか、不安払拭には企業業績の見通しがつくことや国の支援策も大事だと話します。

 世界各国が進める関税交渉の行方から目が離せない日々が続きそうです。