仙台市の東部、若林区六郷地区周辺ではスーパーの閉店や撤退が相次ぎ、いわゆる買い物難民が頭を悩ませています。こうした人たちに手を差し伸べようと、温泉施設や野菜販売などを手掛けるアクアイグニス仙台が野菜などの移動販売を始めました。

 15日午前10時に若林区上飯田の公園に到着した1台のワンボックスカーは、アクアイグニス仙台が始めた移動販売サービスです。

 徒歩圏内に住む高齢者を中心に約30人の買い物客が訪れ、野菜やパンなどを買い求めていました。

 買い物客「助かるよ。そこからバスで行かないといけない。私運転もできないし」「パパがいる日じゃないと買い物できないので、こうやって近くに来てくれると便利ですね」

 移動販売サービスは若林区六郷地区でスーパーが相次いで閉店したことを受け、地域の人たちの助けになればと始まりました。

 毎週火曜日に野菜やお菓子、パンなど40品目を積んだ車が地域を巡回します。

 アクアイグニス仙台尾形衛さん「スーパーが2店舗ぐらい閉店する事をメディアを通して知って、同じ地区なので何かこのエリア周辺の方にお役に立てればと」

 買い物客「車の運転はもうやめた。85歳だから運転免許を返納した。近くにお店無いもの」

 移動販売は来週までの予定でしたが、客足も好調なことから巡回場所を精査したうえでゴールデンウィーク明けに再開するということです。

 アクアイグニス仙台尾形衛さん「この場所をきっかけに周りの人がより絆じゃないですけども顔を合わせるきっかけとかになってくれればいいのかなと思います」