停電の原因となるカラスの巣を電柱から取り除く作業が、宮城県名取市で公開されました。

 高さ11メートルの電柱の上にあるのは、直径50センチにもなるカラスの巣です。東北電力ネットワークの作業員が、撤去していきます。

 電気を通さない工具を使って、10分ほどで撤去を終えました。

 カラスの巣作りは3月から5月ごろに盛んになりますが、材料にハンガーなどの針金が使われることがあり電線のカバーの隙間に入り込むなどして停電を引き起こすということです。

 カラスの巣が原因の宮城県の停電は2024年は5件、2025年も既に3件起きています。

 特に沿岸部では、震災の津波で防風林が流されたことで電柱が巣作りの場となっていて、2024年の撤去数は3300個余りとこれまでで最多でした。

 東北電力ネットワーク高橋聖配電主査「週に2回、岩沼電力センターでもパトロールを実施しておりますが、発見する営巣の個数は増えているように感じております」

 東北電力ネットワークでは、電柱にカラスの巣を見つけた場合コールセンターなどに連絡するよう呼び掛けています。