13日に開幕した大阪・関西万博に、宮城県気仙沼市の中学校が修学旅行先として訪れる予定です。

 気仙沼市の中学校9校は早い学校で4月から、遅い学校で9月から順次、修学旅行で大阪・関西万博を訪れることが決まっています。

 万博の開催期間は半年間ですが、例年この期間に修学旅行を行っていることから行き先を関西方面に変更したということです。

 気仙沼市では、2024年度からふるさと納税を活用して子どもたちの能力を伸ばす教育パッケージを創設し、教育環境の充実に取り組んでいます。

 万博の他にもJAXA=宇宙航空研究開発機構やJAMSTEC=海洋研究開発機構など、最先端の科学に触れられる場所への修学旅行を計画しています。

 気仙沼市教育委員会小野寺直美学校教育課長「生徒自身にその場に行って、見て聞いて触れて食べて、色々な事を感じ心を動かすことがすごく大事だと思っています。この修学旅行が科学技術の発展を学ぶ場となり、子どもたちにとって未来をのぞく旅になってくれたらなという思いが一番あります」

 大阪・関西万博、宮城県からは物理的な距離もありますが様々なプランなど旅行会社に聞きました。

 近畿日本ツーリスト仙台店高橋徹店長代行「前回の万博から20年、その前の大阪からは55年経ってますのでやはり万博に行きたいという需要は少なからずあるのかなと感じております」

 近畿日本ツーリスト仙台店には宮城県でも既に万博に行きたいという問い合わせがあり、今後徐々に増えていくと予想しています。 近畿日本ツーリスト仙台店高橋徹店長代行「JRで行きますと東京を経由して新大阪まで行くケース。そして伊丹空港まで仙台空港から飛行機で行かれるケースのいずれかが多いと思います」

 近畿日本ツーリストでは往復の交通手段とホテル、万博の入場券がセットとなった商品が主力で日程としては2泊3日のスケジュールを組む人が多いそうです。

 気になる料金ですが、たとえば新幹線で往復するプランの場合、時期やホテルのグレードに応じて約9万円から16万円となるとのことです。

 飛行機は季節や予約時期による変動が大きく、新幹線より割安になるケースもあるそうです。

 近畿日本ツーリスト仙台店高橋徹店長代行「世界各国に行かずしてでも、文化に触れられると思います。食べ物や言葉という異文化に触れる機会があるかと思いますので、そういったことを体験できることがほかのイベントとは違うことなのかなと感じております」