宮城県岩沼市の海岸で35歳の保育士の女性の遺体が見つかったで、女性は遺体が見つかった数日前に「忘れ物を取りに行く」と言って外出していたことが新たに分かりました。

 鈴木暁人記者「規制線の約100メートル先の海岸で、女性が倒れているのが見つかったということです」

 13日午前10時過ぎ、岩沼市下野郷の砂浜で「人が倒れている」と散歩をしていた男性から警察に通報がありました。

 警察官が駆けつけると仙台市太白区鹿野(の保育士、行仕由佳さん(35)が倒れていて、その場で死亡が確認されました。

 行仕さんの自宅は仙台市太白区鹿野で、遺体が発見された場所は10キロほど離れた海岸です。

 警察によると、行仕さんはあおむけで倒れていました。着衣はありましたが、所持品は無く胸に傷があったということです。

 被害者の近隣住民「ベランダに洗濯物を干している時に、顔合わせたらあいさつするくらい。早く犯人が捕まって解決してほしいと思いますね」

 行仕さんの足取りが分かってきました。捜査関係者によりますと、行仕さんは遺体が発見される数日前に「忘れ物を取りに行く」と同居する子どもに伝え外出していました。数時間経っても戻らないことから、家族が行方不明者届を出しました。

 行仕さんの関係者によりますと「1週間前に会った時には、トラブルや悩みの話は出なかった」ということです。

 平山栄大カメラマン「女性があおむけで死亡していた海岸上空です。付近には住宅などは全くありません」

 警察は、14日午後に遺体が見つかった海岸線で現場検証を行いました。司法解剖を進めるなどして死因の特定を急ぐとともに、殺人事件とみて14日中にも捜査本部を設置する方針です。