大阪・関西万博のゲートで14日、手荷物検査で「リュックサックの中に爆弾あるんや」などと言い、警備員らの業務を妨害したとして、80歳の男が逮捕されました。

 威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは、大阪府高槻市に住む無職の80歳の男です。

 男は午前11時半ごろ、大阪市此花区夢洲で開催されている大阪・関西万博の西ゲートで手荷物検査を受けた際、「リュックサックの中に爆弾あるんや」などと言い、警備員らに避難誘導を余儀なくさせ、業務を妨害した疑いが持たれています。

 警察によりますと、男は「お前ら誰や」などと言って警備員の制止に応じず、再度、手荷物検査を求められたところ、「こんなんいらんわ」「中に爆弾あるんや」などとリュックを地面に置いたということです。

 駆け付けた警察が男のリュックを調べたところ、万博の通期パスやタオルなどが入っていて、爆弾や危険物はありませんでした。

 警察の調べに対し男は「私がしたことに間違いないが、運営を邪魔する気はなかった」と容疑を一部否認し、「楽しみにしていた万博にテンションが上がり、遊び半分で言ってしまった」などと話しているということです。

 警察によりますと、この騒動で大きな混乱にはならなかったということですが、ゲートの一部が約30分間封鎖され、スタッフや入場客ら約200人が一時避難するなどしました。