新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない中、介護の現場では人手不足への懸念が高まっています。

 宮城県東松島市のやもと赤井の里は、特別養護老人ホームとしては県内では最も早く新型コロナワクチンの接種を始め、今月19日に職員含む約120人ほぼ全員が3回目の接種を終えました。

 去年夏の第5波以降、職員や入所者の感染や感染者への濃厚接触はありませんが、若い世代を中心に感染者が再び急増している影響が出ています。

 やもと赤井の里・土井孝博施設長「きょうは今までで一番多くて4人の職員が今、待機に入っています。近くの小学校で感染の可能性が高いお子さんがいるということで、いったん早めに、詳細が分かるまでは待機してもらおうということになって急遽シフトの変更が出ていると」

 今年に入って待機措置をとったスタッフは約10人です。感染ルートや感染の範囲など詳細な把握には時間がかかるため、検査が不要と判定されても最大で2日ほど出勤できない状況です。

 デイサービスだけでなく訪問介護も行っているため、自宅待機や感染による人手不足への懸念は高まります。

 やもと赤井の里・土井孝博施設長「小学校、中学校、保育園なども休校になるケースが第5波よりも多いと言う状況ですので、今回の方が影響が大きいと思います。職員の皆さんとどういう対応をしていけばこのタイミングを乗り切っていけるのか、今、本当に早急に再度練り直しながら進めているような状況です。ただ、非常に不安はあります」