宮城県気仙沼市の大川で、サケの稚魚の放流が始まりました。不漁の影響で放流する稚魚の数は過去65年間で最も少なくなる見込みです。

 気仙沼市の鮭漁業生産組合では、毎年秋に遡上したサケから卵を採取し、稚魚を育てて放流しています。

 16日は2022年初めての放流が行われ、組合員たちが育てた稚魚、約19万3000匹が旅立ちました。

 組合によりますと、2021年度は採卵用のサケの数が激減し、稚魚は83万8000匹と過去65年間で最低となる見込みです。 そのため、組合では少しでも多くのサケが帰って来られるよう、放流日を1週間ほど遅らせ、基準の0.8グラムより大きく成長させてから放流しているということです。

 気仙沼鮭漁業生産組合管野幸一組合長「(放流日を)少し遅らせて、餌も多く与えて例年より大きく1.4g近くまで育てましたので、魚自体は元気な魚を放流できたと思います」