7月に入ってからの新型コロナの急激な感染拡大を受け、観光地には再び不安が広がっています。
13日午前10時半ごろの観光地、宮城県の松島です。あいにくの天気でしたが、県外から訪れた団体ツアー客の姿が見られました。
松島町によりますと、2月の観光客数は感染拡大前、2019年の3割ほどに落ち込みましたが、5月には6割ほどまで戻り順調な回復基調にありました。
しかし、宮城県内でも感染が再拡大しています。
観光客「収まって来たなと思ったらまた増えてきたんで、ちょっと心配なんです」「今後もいろいろ変異していって、増えていくことは変わらないと思うので、感染対策なりなんなりと付き合いながら生きていくしかない」
観光業者には不安が広がります。こちらの土産物店ではこの1週間で2つの団体のキャンセルがありました。また、GoToトラベルに代わる新たな観光支援策、全国旅行支援も7月前半からの開始延期が決まり、観光客の激減を懸念します。
松島観光物産館井上博文店長「そこまではないと思うんですけど、県外への移動の自粛ですとか、また今までのような状態に戻ってしまわないか心配なところです」
遊覧船を運航する丸文松島汽船では6月、外国人観光客の受け入れが再開されたことを受けて、台湾やタイのツアー会社と打合せを進め、受け入れ態勢を整えてきました。しかし、感染拡大で観光再開の動きが止まることを心配しています。
丸文松島汽船矢部義之さん「緩和できるところは緩和していただければうれしいなと。経済を回していかなければいけないっていうのは目の前に大きくあるので、その部分を重視していきたいと思う」