新型コロナの感染急拡大により、高齢者施設では再び面会の制限を検討するなど影響が出始めています。
宮城県東松島市内にある特別養護老人ホームです。感染者数が落ち着いていた6月上旬から面会の制限を緩和し、換気を徹底した室内で直接手を握って話すことができるようにしていました。
やもと赤井の里土井孝博施設長「なるべく対面は継続していきたいと思っていますが、ただやっぱり第7波の状況によっては、面会の方法を例えば一時的に窓越しにするとか、そういった工夫はこれからより必要になってくるんだろうと考えています」
こちらの施設では、85人の職員全員が1月までに3回目の接種を終えていますが、2週間ほど前から職員が感染したり濃厚接触者になって出勤できなくなったりするなど、感染拡大の影響が出始めています。
4回目接種はリスクの高い高齢者や基礎疾患を持つ人が対象ですが、施設長の土井さんは、医療ひっ迫につながる重症化を防ぐためにも高齢者施設で働く人や医療従事者を対象に加えてほしいと話します。
やもと赤井の里土井孝博施設長「ワクチンをすり抜ける可能性の高いBA.5がこれから流行が進んでいくという、そういったなかでは非常に不安な状況にあります。やはりある程度4回目接種の希望に応じて、接種が可能になるというような状況を作っていただくことも必要ではないかなと思う」
4回目接種について岸田総理は14日の会見で、重症化リスクの高い人たちを守り
医療提供体制を確保するため、対象をすべての医療従事者と高齢者施設の職員に拡大する考えを示しました。