感染の急拡大はいつまで続くのでしょうか。東北医科薬大学の専門家は、BA.5による第7波が収まる前に、新たな変異株が流行して更に感染が広がる可能性があると指摘しています。
鈴木奏斗アナウンサー「感染の第7波が過去にない勢いで急拡大していますが、これはいつごろまで続くのでしょうか」
東北医科薬科大学藤村茂教授「BA.2.75という新しいタイプの変異株が、もしももっといっぱい出てくるとなると、BA.5が下がり切る前に、また感染者の数が上がってくるかもしれない。減りかかってきたなと思ったらまたぐーっと上がってくるというのが9月ぐらいからスタートするかもしれないというのが最悪のシナリオですね」
感染症学が専門で東北医科薬科大学の藤村茂教授は、オミクロン株のBA.5よりも更に感染力が強いとされるBA.2.75が、早ければ9月上旬に宮城県内で流行する可能性があるとして、第7波の収束は見通せないとの見解を示しました。
気になるのは、6日から始まる仙台七夕まつりです。
藤村教授は、仙台七夕まつりの感染対策のアドバイザーも務めていて、歩いている人が吹き流しに触れることが無いよう地上から2メートル以上の高さに設置することなど対策を提案しています。
東北医科薬科大学藤村茂教授「数多くの飾りが高い所にあることで、人流を止めないようにするという一つの考えとしてあります。大きな声を発するとか、密集して踊るとかいうお祭りではないものですから、感染リスクはだいぶ少ない方のお祭りではないかと理解しています」
歩きながら静かに楽しめる仙台七夕まつりは、感染の更なる拡大を招くリスクは少ないとしています。
一方で、前夜祭として5日の夜に開催される花火祭は、注意を呼び掛けています。
東北医科薬科大学藤村茂教授「花火自体は1時間で終わるが、その前から良い場所を確保するためにずっとそこにいるという状況ですね。いくら外とは言っても、かなり人と人との距離が近い位置で、多分2、3時間は過ごさなくちゃいけないという状況も十分考えられるわけです。そこが、私としては危惧していると」
仙台七夕花火祭は、過去2年無観客で開催されましたが、2022年は3年ぶりに観客を入れて開催され、約45万人の人出を見込んでいます。
藤村教授は、感染を広げないために食べ歩きなど外での飲食は避けてほしいと呼び掛けています。