重い心臓病を抱え、海外での心臓移植を目指し母親の出身地の仙台市などで募金を呼び掛けていた1歳の女の子について、アメリカでの受け入れ準備が整い、30日に渡米することが決まりました。
父親佐藤昭一郎さん「皆様のおかげで渡米することができて、まず一安心というかありがたいという気持ちがやはり強いです。ただ、これからがスタートという部分もありますので、できることを日々やっていきたいなと気持ちを新たにしているところです」
24日にオンラインで会見を開いたのは、東京都に住む佐藤昭一郎さんと妻で仙台市出身の清香さんです。
次女で1歳の葵ちゃんは、心臓のポンプ機能が低下し血液を全身に送ることができなくなる重症心不全を抱えています。
両親は、海外での心臓移植を目指し2022年11月から仙台市など全国で募金を呼び掛け、1カ月程で渡航費や手術費など移植に必要な費用5億3000万円を集めました。 そして、アメリカでの受け入れ準備が整ったとして、葵ちゃんと両親は30日に渡米することが決まりました。
父親佐藤昭一郎さん「ようやくスタートラインに立たせていただいたというところで、1年後ぐらいには元気な葵をお見せできるように無事に戻ってくるようにしたいと思います。これからも見守っていただければと思います」
葵ちゃんは渡米後、受け入れ先のコロンビア大学で検査などを行い、アメリカの移植待機リストに載る予定だということです。