宮城県松島町の宿泊施設で、ゴールデンウイークの予約が好調に推移しています。苦戦を強いられてきた観光施設は、客足の回復に期待を寄せています。

 新型コロナの行動制限や水際対策が緩和され、観光地の松島にはにぎわいが戻っています。

 松島観光物産館井上博文店長「お客様たくさんいらっしゃっていただいていまして、2019年のコロナ禍前の売り上げまで回復してきている状況です」

 仙台空港を発着する国際線の再開も、松島観光の回復を後押しています。

 松島観光物産館井上博文店長「台湾のお客様がコロナ禍前の状況まで戻りつつありますし、4月中旬から修学旅行が始まります。学校の団体様の予約が来ておりまして、こちらもコロナ禍前の水準まで戻ってきている状況です」

 松島町の温泉旅館小松館です。ゴールデンウイークは、国内の観光客に加え外国人観光客の予約も好調です。

 小松館小松篤司専務「お陰様で徐々にご予約の件数が増えてきまして、特に後半に関しては満室の日が続いています。(松島は)宮城県の筆頭観光地だと思っているので、たくさんの方に来ていただける魅力ある土地だと思います」

 こちらの温泉旅館は、2020年のゴールデンウイークは緊急事態宣言で休館、2021年は客室の稼働率が5割程度と低迷しただけに、2023年のゴールデンウイークには大きな期待を寄せています。

 小松館小松篤司専務「今までお宿を閉めたりお客様が来ない時期も沢山あったので、たくさんのお客さんに来ていただきたいと思っています。風光明媚な土地なので、是非松島らしさ自然を楽しんでいただければ」

 宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合がまとめた3月の宿泊者数は、宮城県全体で2019年3月に比べて9.5%増え、コロナ前をやや上回る水準となりました。

 一方で、県内には従業員が足りず多くの客を受け入れられない旅館もあり、人手不足の解消が喫緊の課題となっています。