宮城県栗原市が発注した測量設計業務をめぐる贈収賄事件で、収賄の罪に問われた元職員の男に対し仙台地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
栗原市の元職員、菅原一彦被告(63)は2020年9月、公共工事の測量業者の選定で栗原市の業者に便宜を図り、見返りとして自ら測量作業を下請けした上、作業報酬としてダウンジャケットなど約50万円相当の物品を受け取った収賄の罪に問われています。
26日の判決で仙台地裁の大川隆男裁判長は「職務権限を悪用した巧妙な犯行」「賄賂は多額で公務の公正性や社会の信頼は大きく損なわれた」と指摘。その一方で「事実を認め反省の態度を示している」などとして、懲役1年執行猶予3年の判決を言い渡しました。