消費者が安心して食べられる米作りに高校生たちが挑戦します。有機栽培の実現を目指して、宮城農業高校の生徒が除草剤を使わない米作りの実証実験を始めました。
宮城農業の水田で行われた実証実験では、作物専攻の3年生11人が除草作業に取り組み、担当者に除草機の操作方法などを教わりながら雑草を刈り取っていきました。
実験は隣り合った2枚の田んぼで行われ、除草剤を使わない栽培と通常の栽培を比較し、稲の生育や米がどれだけ取れたかの収量、味などを比べます。
宮城農業では3年前から土づくりで化学肥料を減らすなど環境に配慮した農業に取り組んでいて、今後、有機栽培の実現を目指しています。
米の有機栽培に当たっては、除草作業の手間が課題となっていましたが、稲と雑草の根の深さの違いを利用して雑草だけを刈り取る除草機を使うことで、作業の効率化が期待できます。
生徒「緊張したんですけど、進んでいくううちに楽しくなってきました。消費者が安心して食べられる作物がたくさんできることを期待しています」「機械で除草するのは楽だなと思いました。農薬を使った米と農薬を使わない米で、収穫量やおいしさが変わらないかが楽しみです」
除草作業は6月も行われ、育った稲は9月に収穫する予定です。