東日本放送では、子どもの笑顔を広げようキャンペーンの一環で東日本大震災の被災地の子どもたちを応援するため、khbぐりり募金を募っています。寄せられた募金は、被災地の子どもたちを支援しているハタチ基金へ寄付します。2022年にハタチ基金から助成を受け、宮城県女川町で子どもたちの学習支援をしている団体をご紹介します。
6月1日から、仙台市太白区あすと長町にあるkhb本社の受付に、khbぐりり募金の募金箱が設置されています。
寄せられた募金は、被災地の子どもたちを支援しているハタチ基金を通じ、子どもたちの学びや自立を支援する活動に充てられます。
2022年度、ハタチ基金の助成を受けた団体が宮城県女川町にあります。
JR女川駅前のシーパルピア女川にある一般社団法人、まちとこです。
地元の小中学生に学習支援などを行う、コラボスクール女川向学館を運営しています。
放課後に続々と集まる地元の中学生。自分たちで課題を見つけて学習してます。
学校の授業の復習や苦手の克服など、生徒たちの課題はそれぞれ。1人1人に合わせた学習支援が行われています。
中学生「距離が近いから何でも言える感じ」
一般社団法人まちとこは、震災後の女川町で学習支援を行っていたNPO法人カタリバから事業を引き継ぎ、2022年に設立されました。
まちとこ芳岡孝将代表理事「(震災)当時、仮設住宅にみんな住んでいて。狭い家の中で落ち着いて勉強する場が無かった。震災から12年経って勉強する環境は整っていると思います。僕らが課題に感じているのは、その子どもがこの女川町に自分の居場所があるのかということ」
まちとこは、女川向学館の一環として女川小学校と連携し児童を対象とした放課後学習支援を行っています。
宿題に取り組む児童をサポートするだけではなく、校庭で一緒に遊ぶなど、児童1人1人に寄り添いながら、学校とは違った学習支援や居場所づくりに取り組んでいます。
勉強よりも、取材カメラに夢中になってしまう児童も。
まちとこ芳岡孝将代表理事「大学に行くとか成長していく中でこの町を出ていく人は多いのですが、自分のふるさとに帰って来た時に自分の家以外にただいまを言える場所をこの町の中に作ってあげたいと思っていて。そういう場所になりたいと思っています。継続的に長く10年20年先も活動できるようにしていきたいと思っているので、ハタチ基金のサポートで新しいチャレンジもさせていただきたいと思っています」