村井宮城県知事と塩釜市の佐藤光樹市長が、印刷物の喪中はがきを送っていたことが分かりました。印刷物のあいさつ状を禁止する公職選挙法に触れる恐れがあり、2人は認識不足だったとして謝罪しました。

 塩釜市によりますと佐藤市長は12月、印刷した喪中はがきを有権者である市民宛てに444通送ったということです。

 公職選挙法では、自筆によるものを除き年賀状や喪中はがき、暑中見舞いなどのあいさつ状を選挙区の有権者宛てに送ることを禁じていて、規定に抵触する恐れがあります。

 喪中はがきは、4月に佐藤市長の父親が亡くなったために送り、佐藤市長は「自分自身の認識の甘さを猛省し、心からおわび申し上げます」とコメントしました。

 村井知事も9月に母親が亡くなったため、宮城県内外の人に約500通の喪中はがきを出していて、自筆ではなく印刷物だったということです。

 村井知事は、印刷物のあいさつ状を禁じる規定は認識していたものの、喪中はがきが対象になるとは思わず「認識不足を深く反省する」と謝罪しました。