元AKB48で仙台市出身の俳優、岩田華怜さんが東日本大震災をテーマにした朗読劇を手掛け仙台市で公演しました。
岩田華怜さん「もう何も奪わないでお母さんを返して」
元AKB48で仙台市出身の俳優、岩田華怜さんが初めて脚本と演出を手掛けた「10年後の君へ」は、1日から東京都で公演を重ね東日本大震災から13年を前にした10日、仙台市太白区あすと長町のkhb本社1階ぐりりホールで上演されました。
舞台は、震災から13年後の名取市閖上です。母親や父親を亡くした若者の心の傷や、家や家族を失わずに語り部をする若者の罪悪感などを描きました。
岩田華怜さん「震災の前後の記憶がはっきり思い出せないんだ」「一番忘れたい当日の光景とか匂いとか、あの時感じた恐怖は鮮明に覚えているのにね」
「経験していないから生まれていなかったから、語り部をしてはいけないというルールは無いんだよ」
観客「胸に込み上げてくるものがあり、今見るとまた考えさせられる」「閖上出身にとっては劇中取り上げてもらってうれしく、当時のことを思い出しながら観劇させていただきました」
岩田華怜さん「私よりつらい思いをした人もいるのに、テレビに出てアイドルをやって発信していいのかと悩んだ時期が長かったので、自分の葛藤も役に投影して私の全てが詰まった作品になりました」