気候変動などの分析のため海や大気について調べる気象庁の観測船が新しくなり、26日、初の本格調査に向かいます。出航を前に船の内部が公開されました。

 気象観測船は年間200日以上海に出ていて、海の温度や二酸化炭素の量を測定して地球温暖化に関するデータを集めるほか、大気中の水蒸気の測定から大雨をもたらす「線状降水帯」に関するデータなどを集めています。

 2隻ある船のうち「凌風丸」が今年、およそ30年ぶりに新たに竣工(しゅんこう)しました。

 ハイブリッド車のように電気でも船を動かせる機能が増えたほか、乗り込む女性の専用エリアも充実しました。

 気象庁によりますと、日本の南を流れる「黒潮の大蛇行」が7年前から過去最も長く続いていますが、凌風丸は最初の調査で、この黒潮を調べに伊豆諸島近海を巡ります。

 凌風丸は26日に東京・お台場から出発します。