南極海でクジラの生息数などを調べる調査船が、5日朝に宮城県の塩釜港を出港しました。

 この調査は、日本鯨類研究所が国からの委託を受けて行っています。

 調査船は、約1カ月の航海を経て南極海に到着し調査を行います。

 日本は2019年に国際捕鯨委員会=IWCを脱退したため、南極海で従来の調査捕鯨ができなくなり、その後はクジラを殺さない目視による調査で、生息数や分布などのデータを集めています。

 日本鯨類研究所田村力さん「地球環境の変化によって、クジラの分布や移動がどのように変化しているか調べたいと思っている」

 これまでの調査では、ナガスクジラやザトウクジラなどが数多く発見され、資源が回復している傾向がみられるということです。