ミュージカルでも有名なパリにある老舗キャバレー「ムーラン・ルージュ」のシンボル、赤い風車の羽根が突然、崩落しました。

 25日未明、パリにある創業130年以上の老舗キャバレー「ムーラン・ルージュ」で、店名の由来にもなっている赤い風車の羽根が突然、崩落しました。

 羽根の一部が店の看板に当たり、「M」と「O」と「U」の文字も落ちました。

パリ市民 「地元の人には象徴的な建物です。観光客もたくさん来ます。ノートルダム火災の次はムーラン・ルージュ。もうたくさんです」

 羽根の崩落が起きたのはショーが終わっておよそ30分後の午前2時ごろで、当時、現場の周辺には多くの人がいましたが、けがをした人はいませんでした。

 崩れた羽根は軽量化のためおよそ20年前に木材やアルミニウムなどで作られたもので、先月20日にメンテナンスを終えたばかりでした。

 崩落の原因は分かっていませんが、ムーラン・ルージュの総支配人は「悪意のある行為によるものではなく、技術的な問題による事故だ」と話しています。